新生ZOZOがユニクロを超える日

株日記

9月12日木曜日。
今日は朝から「ZOZO、ヤフーの傘下入り」とのニュースが大きく取り上げられました。

ZOZOの前澤社長と言えば、何かと話題を振りまく異色の経営者で、世の中では(言い方は悪いですが)少しイロモノ扱いされている感がありますね。

世の評判はさておき、自分個人的には前澤氏という人は、個人としても実業家としても稀有な存在であり、実に興味関心が掻き立てられる人物だと感じています。

今回は、マスコミが最強ラスボスとして挙げて来たファーストリテイリング、または柳井正氏にも触れながら、新生ZOZOがどのように挑戦して行くのか占ってみます。

駆け巡ったZOZO買収と前澤氏退任のニュース

今朝のTwitterで発信されて以降、ネット上はこの話題で持ち切りでした。

報道のポイント
・IT大手のヤフーが国内最大級のファッション通販サイトを運営するZOZOの買収を目指し、株式の公開買い付け(TOB)を行うと発表。

・ZOZOはTOBに同意しており創業者の前澤友作社長は、12日付けで社長を辞任する。

・前澤氏は同社の株式の35%を保有しており、今回のTOBで30%を売却。ヤフーによる株式の取得金額は4,000億円余りに上る見込み。

退任の一報を受けた直後、筆者はZOZOの株価が下がるのでは?と予想しました。

カリスマ経営者の存在は強みであると同時に、不在となった場合が経営のリスク要因として捉えられるゆえんです。

ただ今回は、ヤフーが買い付ける同社の発行済み株式総数の過半数を1株あたり2,620円と値付けしてくれたお陰で、株式市場が開けると同時に買いが殺到。

今週の日本株復調ムードとも相まって、前日の終値2,166円から一時は2,575円まで急騰、今日の終値は2,457円(+13.43%)となりました。

現在のZOZOとファーストリテイリングとの比較

両社は共に衣料小売業種として、時価総額1・2を争う立場にあります。

両社の企業データはひと頃はよく経済誌でも取り上げられましたが、改めて今日のデータで比較してみます。

【ZOZO】(19.3実績)
・売上高  1,184億円
・営業利益  320億円
・従業員数  1,094名
・総資産   789億円
・自己資本比率 28.6%
・ROE 50.5%
・ROA 20.2%
・時価総額 5,743億円
・直近株価  2,457円

【ファーストリテイリング】(19.8予)
※( )内はZOZOを1とした場合の比較値
・売上高  2兆3,000億円(19倍)
・営業利益 2,600億円(8倍)
・従業員数  53,571名(49倍)
・総資産  2兆152億円(26倍)
・自己資本比率 47.7%
・ROE 17.2%
・ROA 8.2%
・時価総額 68,067億円(12倍)
・直近株価  64,210円(26倍)

改めてこうして比較してみると、ZOZOはFRに規模では及ばないものの、集客力の高い「ZOZOTOWN」を販売窓口として加盟店から受諾手数料収入を得る仕組みで高収益を実現しており、その効率性が評価されて来たとわかります。

衣料小売の業界で圧倒的なガリバー的存在であるFRは、企画製造販売まで一気通貫するSAPモデルの代表です。

見方を変えれば、衣料の製造業であるFRと、商社機能に特化したZOZOはビジネスモデルの対比としても興味深いものがあります。

それにしても、経営指標のスコア面では両社にさほど差がないのも面白いところです。 

経営者としての対比

ZOZOの前澤友作氏、FRの柳井正氏。
共に立志伝中の人物であることは間違いないでしょう。

両者の経歴で共通するのは、学生時代は自由を謳歌して好き勝手に生きていたこと。

偶然にも二人とも早稲田の出で、前澤氏は早稲田実業を卒業するも進学せずバンドに夢中、柳井氏は大学の4年間をパチンコと麻雀に費やしてぶらぶらしていた過去があります。

経営者としての前澤氏は、個性的な「野生の感性」を生かしたアドリブ経営を持ち味として来ました。
社内でも「とにかく派手なイベント好きで何事も楽しむ方が人生が豊かになる」がモットーで、ワンマン経営ではあるものの、どこか憎めないキャラクターであったと評されています。

今日の記者会見ではソフトバンクの孫正義氏がサプライズで飛び入り参加してましたね。

大人になっても男同士がこのように肩組んで無邪気に笑えるのは滅多にないことだし、かねてから孫さんは前澤氏を認めていた証拠でもありますね。

さてそんな前澤氏の生年月日(1975年11月22日)で星座占いをしてみると…
蠍座の男でした。

全て当たっているかはさておき…、一度興味を持つと徹底的に追求するというくだりは前澤氏の車やワインの蒐集家であることからまんざら外れていないかなと言ったところです。

一方のFRの柳井氏。
いつも厳しそうな表情が印象的ですが、柳井氏は自らを評して「僕は内向的で経営者向きではなかった」「いつも心が折れそう」と語っています。

人より優れている能力は「自分を客観視できること
一代で巨大企業を育てたカリスマ経営者も、その過程では失敗し、悩み、行動してを繰り返しながら経営者として成長して行ったのでしょう。

自らを過大評価せず、等身大の自身を見つめながら歩いたストイックな経営姿勢が窺えます。

その著書である「一勝九敗」「成功は一日で捨て去れ」「現実を視よ」からは柳井氏のリアリティ溢れる経験と実感が伝わって来ます。

筆者が柳井氏の発言で最も好きなのはこのフレーズ

行動してみる前に考えても無駄です。行動して修正すればいい。致命的にならない限り失敗してもいい。やってみないとわからない。

言っていることはアントニオ猪木と同じなのですが。
筆者のような頭でっかちになりがちの人にとっても、励まされる言葉です。

失敗する大事さが伝わって来ますね。
筆者ももう若くはないですが、これからの人生もこうありたいものです。

ちなみに、柳井氏の生年月日(1949年2月7日)から星占いすると…
水瓶座の男なんですね。

当たってるかどうか判断が付きませんが、まぁ若い頃は知的で自由な個性派だったのは事実な様で、実家の家業に入ってからも独自の価値観を発揮した様子がインタビューなどで語られています。

それでかなり社員が辞めてしまったとの事なので、他人に対しては時に厳しい態度で接していたのだと思われます。

また、筆者は日本の製造業に勤務しているため、柳井社長タイプな経営者によく接してきました。自分にも部下にも甘さを許さない、厳しい方なのかなとイメージします。

前澤氏、柳井氏。
全く個性が異なる経営者をお手本に出来るとしたら、どちらになりたいか。

好き嫌いはともかく、二人と自分自身を照らし合わせて、これから人としてどう生きるか学べる部分も多くあると思います。

新生ZOZOのゆくえ

筆者が考える、これからの姿です。

ヤフーはZOZOを傘下におさめることで、インターネット通販で優位に立つamazonや楽天に対して攻勢をかけることでしょう。

ヤフーの親会社である通信のソフトバンク、そして最近とみに投資会社としての存在感を強めてきたソフトバンクグループの豊富な資金力が、新生ZOZOをバックアップして行くと考えられます。

良くも悪くも、前澤氏のキャラクターが一人歩きして停滞モードに入りかけたZOZO。
現状を打破し得る資金力を背景に、大きくジャンプアップできる機会が訪れたと筆者は捉えています。

ヤフーの既存チャネルとの融合と絡め、PayPayやTポイントとの連携でユーザーにとってはさらに利便性が向上する予感がしています。

ちなみに、ZOZO+ヤフーでFRとを見比べた時にはどうなるでしょうか。

ヤフーの19年度3月決算の売上高は9,547億円。営業利益は1,400億円ほど。
現状のZOZOとの合算では、売上で1兆731億円、営業利益で2,189億円。

FRの売上2兆3,000億円には及ばないものの、営業利益ではその差は400億円ほどの差まで迫ります。

そうすると、今日現在の株価の【26倍の差】をどう捉えるか。

ZOZOとヤフーは扱い商品が同じではないため、単純にFRと比べるのも違和感があるかも知れません。
ここでは規模のみの比較としますが、投資家視点では新生ZOZOは面白い存在になりそうです。

もちろん、新生ZOZOがカネさえかければ成功するという単純な話でもないですし、ライバルであるFRはもちろん、楽天の三木谷氏なども指を咥えて黙っている訳はないでしょう。

これからの各社各位の動きを群雄割拠の戦国時代風に捉えるのも、一つのストーリーとして興味深いところです。

大きな期待を胸に秘めつつ、慎重に投資を判断したいと思います。

新生ZOZOの澤田氏は前澤氏とはパーソナリティーが異なり、かなりロジカルな考え方をする経営者との評判です。

期待通り、会社を成長させることができるか。

はたまた、前澤氏がどこかで経営に復帰するとか?
FRの柳井氏は一度身を引いた後に返り咲きました。

ただ前澤氏は宇宙行きを目指したり、少々タイプが異なりそうですね。

今後の彼らの生き方にも注目です。

最後に、記者会見で前澤氏が着用していたTシャツに書かれていた言葉について。

Let’s start today

今日から始めよう。

いい言葉ですよね笑

筆者も既に50を過ぎたおっさんではありますが、まだまだ人生100時代。
枯れてる暇などありはしませんね。

やりたいことはたくさんありますが、先ずは一投資家として新生ZOZOとヤフーに少し投資することから始めようかな…と思う次第です。

良い投資で良い人生を。
Good Investment for Good Life.

※注記
当記事は筆者本人の私見であり、買い推奨するものでありません。
投資は慎重に自己判断の上でお願い致します。

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